走るってどういう動作?
ランニングを習慣にされている皆様は、具体的にどういう状態が走るということなのか考えたことはありますでしょうか。
私は理学療法の専門学生として日々学ぶ上で、走りについても基本となる「走り」を知った上で、個人差があるということを大事にしたいと考えています。
さて本題となりますが、走るとはどういう動作なのか。
バイオメカニクス的には、左右交互に地面を蹴り、地面反力を受けることによって身体を水平移動させる運動。とのことです。
では、何によってその動きが成り立っているか。
それは腕と脚の左右交互動作、上体と下体の捻り動作によって成り立ち、スピードはピッチ×ストライドで表されます。
ピッチは幼児期と成人期であまり変わらず、ストライドは身長の発達とともに伸びるということがわかっています。
簡単にですが走るという動作をまとめたところで、もう少し局所に注目してお話ししたいと思います。
それは、走っている時にどの関節が力を発揮しているかということです。
近頃多くのSNSなどで走り方やトレーニングの情報が出ていますが、個人の感覚による情報なのか、本当に正しい情報なのかの判断が難しいなと感じます。
ここでは私が、書籍ベースで走りの基本動作を勉強し、多くのランナーの発信する情報や走りを見て得た知識を発信したいと思います。
走動作で力を発揮する関節第1位は、「股関節」です。
常に大きく使われていて(足を後ろから前に振り出す)、速く股関節屈曲させることで、リラックスした膝が屈曲、下腿巻き込みが起きます。 ※足を高く上げるのではなく、速く上げることが重要。
第2位は「足関節」です。
接地時のみ力を発揮します。
第3位は「膝関節」です。
膝関節はほとんど使われず、着地した時に膝が曲がらないようにするくらいのようです。
以上のことから脚のスイング動作は、股関節の発揮する力によるとこが大きいとわかります。
基本的な走るという動作がわかった上で、自分ができているところ、出来ずに補っているところ、体格等の個人差により別の動きでパフォーマンスを上げていること、といった視点から自分の走りを考えてみると、新しい発見があるかもしれませんし、成長につながるかもしれません。
今後も役立つ情報を発信していきます。よろしくお願いいたします。
(文献)教養としてのスポーツ・身体運動 東京大学身体運動科学研究室 編
とある日のmake-fast パーソナルトレーニング
テンポランニング
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